結婚の基本単位は夫婦
夫婦とは社会形成の基本単位であり、人と人との交渉のうちでは、最も緊密であり、又見方によっては、最もむつかしいものであろう。
昔から"悪い女房は百年の不作"といわれ、又、反対に"悪い亭主は一生の災厄"とも戒められているように結婚問題は決して軽々しく扱うものではない。
しかし、よい夫を、よい妻をと望むだけでなく、今本的に大切な事は、立派なよい相手にふさわしく自分を磨くことであり、更に欲を言えば、将来の自分の子供の結婚のためにも向上を心掛けるべき要素がたくさんあるのである。
だが人間には如何に立派に自分を磨いても、神様ではない限り欠点のあるのは致しかたのない事であるが、中にはお互い立派な人たちなのに、相手の欠点のみ目に付き反発や、憎悪が生じやすい相性とか、知らぬ間に相手の運や健康を剋す傾向のある相性等もあるので、なるべく相手の徳性や天分を伸ばし合い、相手の欠点を補い合う相性を選ぶことも大切である。
どうやって相性を見る?
さて専門的に相性を見ることは生年月日日時を基本として考査する事が必要であるが一般の方には複雑すぎるので一応の目安として五行による相性と二十七宿による吉凶を次に記す。
五行による相性は九星・干支を五行(木・火・土・金・水)に区別し、前述の如く比較的簡単であるが、又これに頼りすぎて、細微にわたり完全無欠な相性を求める余りに、無駄な期待の中に適齢期を逸することのない様、自戒する良識も又大切である。
結婚はゴールではない
又、相性がよいから大丈夫、結婚にゴールインしたから安心と、自我をむき出してはよい家庭の樹立はむつかしいのは当然である。互いに寛い心で相手を敬愛し、ともに向上を心がけ努力することも重要である。
更に幸せな結婚とは二人の愛だけで築けるものではなく、又、離れ孤島で二人きりで暮らすのでもないことを心に留め、一人でも多くの人に心からの祝福を受けられるような贅沢や、ひんしゅくを買うような言動は慎み社会の伸展に取り残されぬ智徳を備える努力も必要であろう。
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